Japanische Klassiker mit Furigana
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とりなくあさのちいこちゃん
鳥鳴く朝のちい子ちゃん
小川 未明
Lesen Sie 鳥鳴く朝のちい子ちゃん (とりなくあさのちいこちゃん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.583 Zeichen · 8 Bildschirme
「おばあちゃん、おんもよう。」と、坊やは、腰かけから立ち上がって、すねています。
「外へ、いくのかい。」
みんなが、おばあさんの方をふり向きました。しかし、おばあさんは、平気なものです。
「どうぞ、しずかにしてください。」
牧師さまは、たまりかねて、おばあさんに注意なさいました。
「さ、さ、おんもへいきましょう。」と、おばあさんは、孫の手を引いて、ドアの方へやってきました。
「あら、小西のおばあさんだわ。」と、ちい子ちゃんは、目をまるくしました。
小西のおばあさんは、つんぼで、人のいうことが、よくきこえぬのです。だから、自分も、大きな声を出して、なんとも思わなければ、また、みんなに迷惑をかけることもわからないのでした。
おばあさんが、坊やをつれて、ドアの外へ出ましたから、そこに立っていた、ちい子ちゃんは、おじぎをしました。
「だれかと思ったら、ちい子ちゃんですか、あんたは、いまいらしたの。」と、おばあさんは、大きな声でいいました。
「きれいに、だれが髪をゆってくだすったの。」
「お母さん。」と、ちい子ちゃんは、答えました。
「まあ、赤いリボンをつけて。」
おばあさんの声が、よくへやの内へ聞こえるので、みんなが、こちらを向いています。