Japanische Klassiker mit Furigana
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とり
鳥
横光 利一
Lesen Sie 鳥 (とり) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.228 Zeichen · 30 Bildschirme
私の物の見方は間違いであるとしても、おのれの痛さを痛さと感じて喜ぶ人間は私だけではないであろう。私の豪さ、もしそれがあるなら、私は私の弱さを強さと感じないことだけだ。私はリカ子にいった。お前はいつの間にやら私のびっくりするような女の知識を探して来たが、それはお前がお前とQとを滅ぼしていく知識であるだけで、結果は私を一層救い上げていくにすぎないのだ。私はお前の落していくものをいつも拾ってばかりいるのを知らないのか。お前はお前の落しているものが何んであるのか知らないのか。しかし、いくらいってもリカ子はただ自身の投げた言葉のために蒼ざめているだけで、終いには私の膝の上で泣きながらもう再びQの所へは戻らないといい出した。私はもう一度彼女をQの所へ帰すために、また偽りを並べて苦心しなければならなかった。彼女は私を生臭坊主といい、嘘つきといい、弱虫といい、それからなお私の悪口を探すために言葉が詰まると、私の手首に噛みついた。私は彼女を突き飛ばして、お前なんかを愛することは忘れているのだ。穢らわしい、帰れ、といってもリカ子は再び私の身体に飛びかかり、あなたは私を愛している。