Japanische Klassiker mit Furigana
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めいせつじじょでん
鳴雪自叙伝
内藤 鳴雪
Lesen Sie 鳴雪自叙伝 (めいせつじじょでん) von 内藤 鳴雪 (ないとうめいせつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.693 Zeichen · 377 Bildschirme
今一つついでにいうが、今いった先祖の与左衛門の時代は、島原騒動が治まった頃で、それ以来吉利支丹宗は厳禁で、その宗旨を奉ずる者を訴人すれば御褒美が出るという事までになっていた。ところが、この与左衛門の従弟が吉利支丹信者であったとかいうので、その嫌疑は与左衛門の上にも下って、俄に家禄を奪われて江戸表へ護送せらるる事となった。けれども少しも覚えのない事だから、それを弁解しつつあった末、吹上御殿において三代将軍の御前で訴訟人と対決させる事になって、この時に与左衛門が申し立てた事は事実相違ないという事に判決せられて、それから藩へ帰る事になったが、老中から今後も何らか御尋ねのある事がないとも限らぬから謹慎させて置けという事であったので、与左衛門は以前は大目付とかを勤めたといってあるが、その後は何らの役目をも勤めぬのみか、家族皆謹慎せられて、これまで禄は二百石であったのを三十人扶持と若党と下僕の給米を支給せられる事になった。これが四十年も続いて、二代目の甚五兵衛勝則になって余りに長く謹慎しているので、藩の当局者も気の毒に思って、幕府へ伺ったらあれは一時の事で、そんなに謹慎させるには及ばなかったというので、忽ち謹慎を赦されたが実は馬鹿馬鹿しい事であった。