Japanische Klassiker mit Furigana
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めいせつじじょでん
鳴雪自叙伝
内藤 鳴雪
Lesen Sie 鳴雪自叙伝 (めいせつじじょでん) von 内藤 鳴雪 (ないとうめいせつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.693 Zeichen · 377 Bildschirme
父の弟の浅井という小姓をしていたのが馬で送って来て、その頃の事であるから、兄弟またいつ遇われるやらと別を惜んだことを覚えている。品川までは江戸の人足のカンバンでも着たのに駕籠を舁かせて来たが、品川で雲助を雇うのである。
雲助といえば、暖くなれば皆裸で、冬でも、着物一枚着てるのはよほどよい方で、むしろを巻いたり、小さい蒲団を縄で結わえ着けたりしてるのもある。品川で始めてこの者どもの手に渡るのである。雲助は駅々の親分を通じて用を聞いていたものである。彼らは戸籍も無く親戚も無く全くアフレ者で、金を少し取れば、酒を飲むか飯盛を買うか博奕をうつかの外はせず、駕籠の客に対しても何をするかわからぬ物騒な者どもであるが、侍の一行に対しては極めておとなしくした。
駅より駅への長い間には一行の駕籠が離れ離れになり、一町二町と隔たって舁がれて行く。こうして広い野や淋しい山道を通ることがある。婦女子などはこういう時雲助に対して甚しく不安を感ずべきであるが、武家の一行は全く安心なもので、次の駅で皆無事に揃うのであった。なぜ武家に対して彼らが温順であったかというに、武家は駅の問屋の手を経て雲助を雇う。