Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
Lesen Sie 鴎外の思い出 (おうがいのおもいで) von 小金井 喜美子 (こがねいきみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.675 Zeichen · 254 Bildschirme
私たちは散った花びらを掻寄せて遊びました。女の子たちが続けて休むのを、病気かと思いましたら、掛茶屋へ手伝いに行くのだそうです。雨の日には皆来るので、それが分りました。大抵は近くの子たちですが、渡しを越して来るのも少しはあったようでした。花の咲いている間に、一、二度位は白髭や梅若辺まで行って見ます。
夏には流灯会がありますが、これは二、三日の間のこと、秋は百花園の秋草見物があり、「おん茶きこしめせ、梅干もさぶらふぞ」の招牌は昔ながらでも、それは風流の人たちが喜ぶので、小さな子たちには向きません。楽しみなのは渡しを向うへ越すことで、お休みの続く頃か、試験の済んだ跡などに連れて行ってもらいます。
斜めの道を川の方へ下りますと、土手際に並んだ杭に、ざぶざぶと水のかかるところだけ苔が真青に附いています。もやってある船に乗込んで、人の溜るのを待つ間はそわそわとして落ちつきません。やっと人が集ると、船頭が来て纜を解きます。「さあ出しますよ」と声を懸ける時、一度に、どやどやと乗込まれたりしますと、船がひどく揺れますから、小さくなってしゃがんでいます。
川の真中へ出ると、船頭はゆっくり棹をさします。