Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さとう
麻布襍記 ――附・自選荷風百句
永井 荷風
Lesen Sie 麻布襍記 ――附・自選荷風百句 (さとう) von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.256 Zeichen · 77 Bildschirme
下駄屋に出来合の中足駄少く靴屋にオバーシュースなきもの珍らしからず。
不足と品切とは日本の生活の特徴なり。多くは平素の用意到らざるが為めに生ず。茲に於てか滑稽皮肉の興味あり。西洋の文学に狂歌川柳なし。
○
箸にて煮豆をつまむ早業と足駄はいて坂を上る芸当は外国人のまねがたき処。日本刀はすたっても箸と足駄とは猶用あり。国風今に廃れず。
クロポトキンの主義を宣伝するもの多くは貧乏にして長靴なく雨中足駄はいてビラをまけば此を捕縛せんとする警吏却て洋服に靴をはく。奇観にあらずや。
足駄はいて傘背負い奉賀帳下げて歩くは大津絵の鬼にして絞の浴衣に足駄はいて来るは猫。浅葱木綿の洋服に足駄はいて通うは職工にして天窓に蝋燭ともし三枚歯の足駄はくは丑の時詣なり。
足駄はけば泥濘の街路も歎ずるに及ばず電車の内でも足を踏るる虞なし。
足駄に高足駄中足駄ありと雖も低足駄と称するものなし。其のこれに当るもの呼んで日和下駄となす。日和下駄は男物の名にして吾妻下駄は女物なり。男の犢鼻褌女にあって腰巻と云うの類か。男の越中は婦女のオンマ。物同じくして名を異にするもの豈独り下駄のみならんや。