Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんのうでわ

黄金の腕環

押川 春浪

Lesen Sie 黄金の腕環 (おうごんのうでわ) von 押川 春浪 (おしかわしゅんろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.431 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

三 流星の落し物

今度は三番目の娘露子の番である、露子とて年若き娘の身の、何んで夜の恐ろしさを感ぜずには居よう、けれど彼女は極く正直な性質なので、一旦父君に森林を探検して来ると約束した以上は、たとえ生命を取られても其約束を果さねばならぬと思い、森林の側まで来た時は夜もかれこれ十二時に近く、林中には相変らず梟の鳴声も聴えて、其物凄い事は限りもなかったが、露子は意を決して真暗な林中に入って行った、入って見ると、歩行も左程困難では無く、彼女は何んでも約束通り探検を果そうと思う一心に小さな角燈の光に路を照して彼方此方と歩いて居る内に森林の入口から凡そ四五町も来たと覚しき頃、前方に当り一個の驚くべき物を発見した、それは地上三尺ばかりの所に、一点の青い光が幽霊火の如く輝いて居るのである。

露子はギョッとして立止った、今頃この淋しい林中に、あんな光の点って居る筈は無い、実に不思議千万である、イヤ不思議なばかりでは無く、誰でも恐ろしく思うだろう、露子は最う此処から逃げ帰ろうかと考えたけれど、夫れでは充分に探検したものと云われない、彼女は此場合にも父君との約束を胸に浮べ、妖怪であれ幽霊であれ、是非その正体を見届けねばならぬと決心し、静かに歩んで彼の青い