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Japanische Klassiker mit Furigana

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くろふねぜんご

黒船前後・志士と経済他十六篇

服部 之総

Lesen Sie 黒船前後・志士と経済他十六篇 (くろふねぜんご) von 服部 之総 (はっとりしそう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.901 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

「青年よ大望をもて!」といったクラークの別辞のなかに、革命を戦った古典アメリカの清純なアンビションをみる。

北大の庭から、落葉する大樹の梢ごしに手稲のいただきが見える。これぞエルムなるべしと思って、顧みて聞くと、「にれの樹です」という。クラークの胸像のように、エルムという樹名も追放されていたのであろうか? あの寮歌こそ学生時代の私たちの心を北海道にひきつけるたった一つの――ビールとあわせて二つきりの――媒体であった。サッポロビールの名も消えていまはない。けれども、私はこんにちの北大の学生たちが、在りしよき日のあの寮歌を忘れて、四九年いらいとりわけ「平和の歌」を愛唱するという事実のなかに、古典アメリカの、かつて世界を鼓舞したあの大望の継承を知ってよろこぶ。

エルムもまたアメリカから渡った街路樹とばかり私は思いこんでいた。すると、札幌市の中央部をゆたかに占拠している北大付属植物園、そこへ行ったときギャフンとまいった。

開拓されるまえの札幌は、乾いた大川という意味のサッポロベツの乱流が密林を左右にわけているところを、川口からいまの米軍事基地千歳まで通じる一条の小径が、はっていたにすぎない。