Japanische Klassiker mit Furigana
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あほうどりのなくひ
あほう鳥の鳴く日
小川 未明
Lesen Sie あほう鳥の鳴く日 (あほうどりのなくひ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.725 Zeichen · 16 Bildschirme
私は、珍しい鳥をあなたにあげますから、いつまでも飼ってやってください。そして、私を忘れずにいてください。」と、昔の子供はいいました。
口笛を上手に吹く彼は、山の方へはいっていきました。そして、どこからか、一羽の珍しい鳥を捕まえてきました。
「なんという鳥ですか。」と、年上の若者がきくと、
「どうか、あほう鳥という名をつけておいてください。この鳥をあなたにさしあげます。」と、年若の子供は答えた。
二人は、ついに南と北に別れました。
それから、幾十年……たったことでしょう。ある町の二階を借りて、年とった男が、鳥と二人でさびしい生活をしていました。
男は頭の髪が半分白くなりました。鳥も年をとってしまいました。男は、鳥の焼き画を描くことや、象眼をすることが上手でありました。終日、二階の一間で仕事をしていました。その仕事場の台の前に、一羽の翼の長い鳥がじっとして立っています。ちょうど、それは鋳物で造られた鳥か、また、剥製のように見られたのでありました。
男は、夜おそくまで、障子を開け放して、ランプの下で仕事をすることもありました。夏になると、いつも障子が開けてありましたから、外を歩く人は、この室の一部を見上げることもできました。