Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あほうどりのなくひ

あほう鳥の鳴く日

小川 未明

Lesen Sie あほう鳥の鳴く日 (あほうどりのなくひ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.725 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

何事があるのだろう? と思って、若者はその人だかりのしているそばにいってみますと、汚らしい少年をみんながとりかこんでいるのであります。

「さあ、赤い鳥を呼んでみせろ。」と、一人がいいますと、また、あちらから、

「さあ、白い鳥を呼んでみせろ!」とどなりました。

汚らしいふうをした子供は黙って立っていました。

「どんな鳥でも呼んでみせるなんて、おまえは、うそをつくのだろう? なんで、そんなことがおまえにできてたまるものか!」と、人々は口々にいって冷笑いました。

すると髪の毛の伸びた、顔色の黒い、目の落ちくぼんだ子供は、じろじろとみんなの顔を見まわしました。

「私は、けっして、うそをつきません。山にいて、いろいろほかの人間のできないことを修業しました。ほんとうに、みなさんが赤い鳥が呼んでほしいならば、どうか、私に、今夜泊まるだけの金をください。私は、すぐに呼んでみせましょう。」といいました。

群衆の中には、酒に酔った男がいました。

「ああ、呼んでみせろ! もし、おまえが呼んでみせたら、いくらでも、ほしいほどの金をやるから。」といいました。

子供は、うなずいて、空を仰ぎました。