Japanische Klassiker mit Furigana
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あらしのまえのきととりのかいわ
あらしの前の木と鳥の会話
小川 未明
Lesen Sie あらしの前の木と鳥の会話 (あらしのまえのきととりのかいわ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.335 Zeichen · 9 Bildschirme
子供は、その日の暮れ方、涙ぐんだ目つきをして、ふもとの林の中へ帰ってきました。小舎の中には、父親が待っていました。
子供は、この日、街で見てきたいっさいを父親に向かって話しました。
古い大きなひのきの木は身震いをしました。
「いま、子供のいったことを聞いたか。」と、年とった大たかに向かっていいました。
「人間は、すこしいい気になりすぎている! ちっと怖ろしいめにあわせてやれ。」と、たかは、怒りに燃えました。
「俺たちは、今夜、あらしを呼んで、街を襲撃しよう。」と、ひのきの木は、どなりました。
「私たちの力で、ひとたまりもなく、人間の街をもみくだいてやろう。」と、たかは叫びました。
たかは、黒雲に、伝令すべく、夕闇の空に翔け上りました。古いひのきは雨と風を呼ぶためにあらゆる大きな枝、小さな枝を、落日後の空にざわつきたてたのであります。