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Japanische Klassiker mit Furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

今度の牧師は若い。二十七だという。眼鏡を掛けて、顔色の青白い、ひょろりとした男で、甘い菓子と若い女の子が好きらしい。今日は夕飯に招ばれて来た。花子姉さんと談話をしながら乃公の頭を撫でた。失敬な事をする。赤ん坊じゃあるまいし。多分花さんを思っているのだろうけれど、花さんは清水さんの外此世に男はないと信じている。今日も乃公は清水さんの許へ手紙を持って行ってやった。此の使い賃が十銭。それから清水さんの返事を持って来てやった。此方は二十銭だった代りに、何人にも手紙の事は話してはいけぬと断わられた。花さんは庭で乃公を待っていた。生憎歌さんが傍にいる。乃公が衣嚢の手紙を握ったなり近くへ寄って行ったら、花さんは、

「おや、太郎さん、お前何処へ行って来たの」

と花さんが言った。何処へ行ったのもないものだ。

「ああ寒くなって来た。家へ入りましょうかね」

と又花さんが言った。玄関の処で花さんは歌さんを先に上らせて置いて、乃公の衣嚢から手紙を取った。その手早いのには乃公も喫驚したくらいだ。そして「あら、歌さんの肩に松葉がついててよ」と言いながら、二人で二階へ上って行った。