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Japanische Klassiker mit Furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme

Aozora Bunko

弱ったなと思った俺は、そこで名案をあみ出した。

名案? いや、バカな考えだが、俺にはこんなバカなところがあるのだ。バカな俺なのである。

フキの日のおやじみたいに俺は、塩こそなめないが、水をガブ飲みした。朝から水を飲み通しで、一時間おきぐらいに小便が出るようになって、しめしめと俺はほくそ笑んだ。名案とはこれである。

ついでに書いとくが、フキの日には、塩と一緒に水をガブ飲みしていても、朝一回小便をすると、夜まで出ない。それほどすごい汗を流す、これもひとつの証拠である。

診療所へ行って、小便の濁りをしらべられるあのコップへ小便をする直前に、俺はあらかじめ小便をしておいた。そうして尿道をいわば浄めておいて、コップに小便を取ったのである。

絶え間ない小便で尿道は洗われていたが、それでもちょっと、やはり濁っていて、

「おや……」

と若い医者は言って、俺の顔を見て、にやりと笑った。

俺も黙って、にやりと笑った。医者は何も言わなかったが、俺も何も言わなかった。

俺の名前は、四郎と言うもんだから、四番目の息子みたいに思われがちだが、俺は次男なのである。母親のちがう三番目の息子は、三男らしい三郎という名だ。