Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
その丸万が、赤旗のなかに黒旗を割りこませて、ボルの真似をしているじゃないか。
そうした丸万の姿がいかにも悲壮なようで、滑稽に見えた。喜劇的で、しかも惨めに感じられた。まるで道化みたいだ。
大衆からてんで遊離している。ボル派の革命方法を信じない俺は、大衆というのをボル派みたいな考え方で見てはいない。それにしても、こんなことでは、俺たちの考えている革命も駄目だ。
ここらでまた、爆弾でもひとつ、ドカンとやるか。ボル派みたいに組織組織では、革命的エネルギーは昂揚しない。
どうしたらいいか――俺は玉塚英信に会って、話し合ってみようと思った。ついでに、照子をクラ替えさせた文士のことも聞いてみようと思った。
玉塚の勤めている出版社に、俺は出かけて行った。会うと、玉塚は変におどおどしていて、最初からどうもおかしいなとは感じられたが、彼はボル派に転換しかかっていたのだ。そうと知ってたら、こんな態度じゃなく、はじめから、いきなり殴りつけてやるところだが、そんなことをなんにも知らなかった俺は、
「金を借りに来たんじゃないよ」
とことわって、
「若い文士にちがいないんだが、こんな奴、いないかねえ」