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Japanische Klassiker mit Furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme

Aozora Bunko

「斎田さんとこで、加柴はだいぶ、オダをあげたようだな」

「タイヘイ(兵隊)がいやがったからさ」

「兵隊……?」

「北槻とかいう……」

「兵隊じゃなくて、あれは将校だ」

「あ、そうか」

俺は苦笑して、

「どっちにしても嫌いだね」

「なにしに行ったんだ」

「あの家へ行くと、いつもキスが出る。よほど、みいりがいいんだな」

「いつもって、そんなに行くのか」

「まだ二回だけどね。一回は砂馬さんと一緒だ」

「今度また一緒に行ってみよう」

「いつも床の間の前に、置き物みたいにすわってて、なんで稼いでるのかな」

「ひとのことより、自分の生活はどうなんだ」

この砂馬のリャクの相棒を、このところ、俺はつとめていない。

「下宿屋にいれば、メシだけは食える」

「ドヤヒン(下宿料)は?」

「払ってない」

「そいじゃ、下宿屋もネをあげてるだろう」

ウフフと俺は笑って、固めた拳に、小さな輪を描かせて、小さいが激烈に振りまわした。血のなかをあばれ回っている何か凶暴なものが、俺にそんな真似をさせたのだ。だから、無意味の動作だったが、

「なるほどねえ。加柴の四郎さんに、そうやって、あばれられちゃ、かなわねえからな」

「いいや、あばれやしない。