Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
それが俺を砂馬に会わせたのだ。
「あの娘は、その後、どうしたい」
その砂馬に俺は、
「ちがうんだよ」
と言ったが、砂馬は聞き流して、
「斎田さんのところへは、あの娘のことを聞きに行ったんじゃないのか」
さっきは、斎田慷堂のところへ、何しに行ったと聞いた砂馬だ。
「そうだけどさ。ちがうんだったら」
俺は革命家廃業みたいな自分の現在が、自分でたまらないのだ。だが、それをリャク屋の砂馬に言う気にはなれない。
すると当の砂馬が、
「分った、分った」
またそう言った。
腫れ物にさわるみたいな言いぐさはやめてくれと、叫びたかった俺に、
「お互い、女の問題じゃない。俺もほら、加柴と一緒に、私娼窟、女郎屋、待合と回って歩いたことがあったな。あのころの俺は、自分をなににぶっつけていいか分らなくて、やけになったもんだ。今の加柴はあのときの俺と同じなんだろう。あのときに、そうだ、あの娘に初めて会ったんだな」
酒が来た。砂馬はさっそく銚子に手をやって、
「うえー熱い」
指を耳にあてて、
「すごい熱燗だ」
俺はその銚子をむんずとつかんで、火傷しそうに熱いのを、なにくそと我慢して、砂馬に酒をさして、