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Japanische Klassiker mit Furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme

Aozora Bunko

ロシアだってテロリストの究極の敵はツァーだったんだ」

「いや、ツァーの国とはちがうからな。そろそろ、なまずが煮えたぜ」

小皿に自分がさきに取って、

「ロシアのテロリストと言えば、ゲルシュニの話を斎田さんはしなかったか」

「俺が聞いたのは、もっぱら支那革命の話だ。ゲルシュニと斎田さんと、どんな関係があるんだ」

ゲルシュニはロシアのテロリストの偉大な指導者である。捕えられてシベリアに送られ、終身懲役の刑で監獄に幽閉された彼は、キャベツ樽に身をひそませて、脱獄に成功した。その大胆不敵は俺たちの亀鑑とされていた。

「斎田さんはゲルシュニに会ってるんだ」

事もなげに砂馬が言うのに、え? と俺はテコボク(箸)からなまずを取り落しそうになった。

「俺も斎田さんからその話を聞いたときは、たまげたな」

脱獄したゲルシュニはウラジオストークへ逃げのびて、そこで船に乗って日本へ潜入し、そしてアメリカへ渡った。

「ゲルシュニが日本へ来たときは、孫文もちょうど日本にいて、この二人を梶川悲堂なんかがこっそり会わせたんだ。そのとき、あの慷堂先生も一緒だったんだ」

砂馬はそれまで斎田さんと言っていたのを慷堂先生と呼んだが、それが今は不自然でなく聞えた。