Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
「いやかねえ。そうかねえ」
ひやかすように砂馬は言った。
「この土地では、そんな遊びは無理ですねえ」
私娼窟ならできるかもしれないがと、やり手は言った。
「格式があると言うのか」
かっと怒った証拠に、砂馬は大きな鼻翼をふくらませて、
「淫売と女郎と、どうちがうんだ。女郎は淫売をしてないのか。いや淫売なんかさせてないと言うのかい」
「そんなこと、言やしません」
「女郎屋のほうが高級だと思ってやがる。とんでもない思い上りだ。淫売のほうが、どのくらい親しみがあるか分らない。淫売を馬鹿にしやがると承知しねえぞ」
「でしたら、あんたさんのお好きなそっちへ行って、遊んでらっしゃいな」
俺たちはここも追い出された。砂馬はしかし、諦めなかった。こうなったら、今度はシャダレ(芸者)だと張り切っている。俺はもうなんだかくたびれていた。
ビルマル(娼婦)として最低の私娼窟の女に啖呵を切られ、そして女郎屋でもズドン(拒絶)を食わされた。ましてやそれより格が上の芸者は、いくらミズテンだって駄目にちがいない。行くだけ無駄だ。そう思って俺はいやけもさしていたが、あのクララのことを忘れられなかったせいもある。