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Japanische Klassiker mit Furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme

Aozora Bunko

羅漢は素直に礼を言ったが、重野は、

「僕はいらない。いいですよ」

と言って、それなり黙りこくった。

「なに言ってやがる」

ここにはここの――クロポトキンじゃないが、相互扶助の仁義があって、ヒンを持たない奴には持ってる者がかわりに出すのが当り前だ。

その夜、アマシャリの差し入れがあって――自分たちで買っても、差し入れと言うのだが、それを雑役が(と言っても、俺たちと同じリュウコを食ってる奴が雑役として働いていたのだ)いそいそと分けて回った。

「さ、食いなよ」

重野に俺がすすめると、

「いらない」

重野は断乎として食わなかった。

「この野郎」

好かねえ野郎だ。殴りつけてやろうと俺がゲンコを固めて、ふりあげたら、

「ちょいと、ちょいと」

羅漢が妙に権威のこもった声で、

「そいつは、いけないね」

ラジオならすぐ出るはずなのに、余罪があるらしく羅漢はまだ豚箱にいた。

「およしなさいよ。それは、やめなさい」

ゲンコのやり場に窮した俺は、

「そうかい」

と言って、当の羅漢の頭をポカリと殴りつけたはいいが、

「あ、いてえ。すごい石頭だ」

羅漢はエッヘヘと笑って、

「殴られ賃に、もうひとつ」