Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
めまいは俺をその場にへたへたとしゃがみこませた。醜態だった。
左様、めまいと言えば、俺が風呂からあがって、煙草をすったときも、ふたたび、くらくらっとした。すっかり煙草のけがきれていたのだ。喫煙厳禁の留置場でも、こっそりモクを持ちこむ奴があって、看守の眼を盗んでたまに一服していたのだが、シャバ並みのすい方ではなかった。人並みにすったら、くらくらっとめまいがした。
肉体的なめまい――そのくらくらっとした感じは錯乱に似ている。錯乱に似た精神的なめまいといったものもあるはずだ。俺が十月事件などに参加したのは、ひょっとするとそれだったのかもしれない。ひとり角力をやっていて、精神的なめまいともいうべき錯乱に陥ったのではないか。
だが、ほんとの錯乱――精神がくらくらっとなるめまいは、これからあとのことだった。それに間もなく俺は襲われたのである。
丸万に会わねばならないのだったが、会わす顔がない。慷堂にも会いたいのだったがこれも何か行く気がしなかった。
俺が一番会いたいのは波子だった。しかし会う前に、俺としては自分の気持をはっきりさせておかねばならぬ。もたもたしているところへ、