Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
そこより行き場はなく、鋳物工場に砂はつきものだから、しようがない。
兄貴の家へ行くと間もなく「所轄」の刑事がやってきた。今までどこへ隠れていたんだと言う。
「病院だよ」
いや、その前に、どこへ姿をくらましてたんだと刑事は言う。俺はウフフと笑って、
「支那だよ」
刑事はそれを真に受けて、支那へなにしに行ってたのだと言う声には、もう、ひるみを見せていた。
「それは軍に聞いてくれ」
軍? へどもどする刑事に、
「陸軍だよ」
と俺は追い討ちをかけた。その刑事はヒンツキ(要視察人)の俺の身上調査に来たので、例の殺人とは無関係の来訪だった。
「あんたの留守中、本庁からうるさく聞いて来やがって、弱っちまった。あんたがどこかへ消えちまったのを、まるで俺のせいみたいに言やあがって……あんたは、ほんとは本庁の直轄なんだがねえ」
俺をさも大物扱いしておだてておいて、
「どこか、ほかの管内へ移って貰えると、こっちも助かるがねえ」
やがて本庁からも、これは俺のかねて顔見知りの刑事が来た。ひとりでは外へ出歩けない俺のへたばりようを見て刑事は、これはお気の毒と同情しながら、これなら当分、手を焼かせられることはないと安心した顔だったが、それでも、