Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
根室で俺は矢萩の子分としての朝倉に会ったのだが、俺にはあのニヒリスチックな朝倉がなんとなく気にいっていた。パチンコが得意だと言っていた朝倉なのに、それが殺されて、しかも塩漬けにされて、わざわざ上海から砂馬の家まで送られて来た……?
台所へ行くと、早くもぷーんと悪臭が鼻をついた。砂馬の葉巻の煙りを、俺は刺戟が強すぎると嫌悪していたが、こうなると悪臭消しになって助かる。
磨きがかかってぴかぴか光っている台所の板の間に、問題の樽がでんと据えられ、それを遠巻きにして子分たちが蒼ざめた顔を並べている。細君の姿は見えなかった。驚いて逃げ出したのだろう。
蓋をあけた樽に、砂馬と一緒に俺は近づいた。寝棺の死体みたいに、樽の中に丸裸の男が入れてある。がっくりと前に伏せた顔を、立てた両膝の間に無理やり押しこむようにして樽に詰めてある。砂馬はその顔をのぞきこんでいたが、
「やっぱり、こりゃ、朝倉だ」
葉巻の灰がぽとりと死体の肩に落ちた。俺は何かひやりとした。死体に灰を落しても、なんということはないのだが、そのひやりは俺に朝倉の死体を改めて熟視させた。
顔の蒼白かった朝倉は、身体も同じような白さだったろうと思うのに、塩漬けにされた今は、押しのきいたカジカ(沢庵)そっくりのきたならしい色になり、その皮膚もしなびて皺だらけになってい