Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
この河のこっち側が日本居留民のいる虹口区域で、河の向うが共同租界(旧英租界)とフランス租界である。
橋のたもとに土嚢が積んであって、鉄カブトをかぶった日本兵が付け剣の小銃を持って立っていた。通行人の検問所である。橋を渡って向うへ行く者、向うから来る者を、日本兵が尋問している。
俺たちの車は、車につけてあるDのいわば威光で素通りできた。軍に食い入っているはずの砂馬が、どういう口実でこの車を借りたのか、楕円形のナンバープレートのそのDは外交官(ディプロマチック・サービス)の車だという印なのだ。橋の向う側は工部局の巡査が警備していたが、ここも素通りだった。
河向うは当時まだ日本軍がはいってなくて、だから物騒極まりないころだったが、上海に着いたばかりの俺はそんなことは知らないで、
「威士忌? なんだろう」
と呑気に、街の広告に眼をやっていた。なまじっか漢字が読めるのでいけない。読めるが、意味が分らない。
「威士は忌む……?」
威士とは、えらい人という意味だろうか。酒瓶のような画が出ていたが、
「あれは、なんだい」
「ウィスキーだ。当て字だよ」
もっと面白い当て字があるぜと丸万は言って、