Japanische Klassiker mit Furigana
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おおかみをだましたおじいさん
おおかみをだましたおじいさん
小川 未明
Lesen Sie おおかみをだましたおじいさん von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.164 Zeichen · 5 Bildschirme
それから、二人は、小屋の中でむつまじく語らいました。やがて、だんだん日暮れ近くなったのであります。
「お父さん、また、雪がちらちら降ってきました。このぶんでは道もわかりますまい。今夜は、この小屋の中に泊まっておいでなさいませんか。」と、息子はいいました。
たばこを喫いながら、火のそばに、うずくまっていたおじいさんは、頭を振りながら、
「俺は、やりかけてきた仕事がたくさんあるのだから、そんなことはしていられない。今夜は、わらじを五足造らなければならないし、あすの朝は、三斗ばかり米をつかなければならん。」と、おじいさんはいいました。
「いま時分、お父さんを帰すのは、心配でなりませんが。」と、息子は、案じながらいいました。
すると、おじいさんは、からからと笑いました。
「俺は、おまえよりも年をとっている。それに、智慧もある。まちがいのあるようなことはないから、安心をしているがいい。」といって、おじいさんは、小屋を出かけました。
道は、もう雪にうずもれて、どこが田やら、圃やらわかりませんでした。しかし、おじいさんは若い時分から、ここのあたりは、たびたび歩きなれています。