Japanische Klassiker mit Furigana
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おおかみをだましたおじいさん
おおかみをだましたおじいさん
小川 未明
Lesen Sie おおかみをだましたおじいさん von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.164 Zeichen · 5 Bildschirme
あちらに見える、遠方の森を目あてに、村の方へと歩いてゆきました。
このとき、あちらから、黒いものが、こちらに向かって歩いてきました。もとより、いま時分、人間が、歩いてこようはずがありません。おじいさんは、なんだろうと思っていますと、そのうちに近づきました。おじいさんは、体じゅう水を浴びたように、びっくりしました。それは、おおかみであったからです。
おじいさんは、はじめて息子のいったことを思い出しました。「おお、息子のいうことをきいて、今夜は泊まって帰ればよかった。」と思ったのです。しかし、いまは、どうすることもできませんでした。
おじいさんは、じっとして、おおかみの近づいてくるのを待っていました。そして、いいました。
「おまえは、俺みたいなやせた、骨と皮ばかりの人間を食っても、なんにもならないだろう。もっとふとった、うまそうな人間のところへ、おまえをつれていってやるから、おまえは、黙って、俺の後からついてくるがいい。俺は、そのふとったうまそうな人間を、家の外へ呼び出してやるから。」といいました。
おおかみは、黙っていました。そして、おじいさんに、飛びつこうとはしませんでした。