Japanische Klassiker mit Furigana
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おじいさんがすてたら
おじいさんが捨てたら
小川 未明
Lesen Sie おじいさんが捨てたら (おじいさんがすてたら) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.197 Zeichen · 5 Bildschirme
「おじいさん、その木は枯れてはいませんか。」とたずねました。
「枯れたのも同然のものだが、まだすこしばかり命があるらしい。私の丹誠で助けたいと思っている。」と、おじいさんは答えました。
こうしたやさしいおじいさんでありますから、小さいもの、弱いものに対して、平常からしんせつでありました。
「正坊はどうしたか。」と、帰るとすぐに、孫のことをききました。
「いま、どこか外へ出て遊んでいます。」と、嫁さんは答えました。
「よく、気をつけて、けがをさしてはいけない。この木のようなもので、折れた枝が、芽をふいて、もとのようになるのには容易なことでない。病気をしたり、けがをしたりすると、とりかえしがつかぬから。」と、おじいさんは、注意しました。
晩方、息子が工場からもどって、店さきにある南天の鉢を見ました。
「おじいさん、この南天は枯れているじゃありませんか。なぜ、こんなものを置くのですか。」といいました。
「私が、手をかけてみようと思っているのだ。」と、おじいさんは、答えました。
「この木がよくなるのは、たいへんなことですね。」
「子供を育てると同じようなもので、草でも木でも丹誠ひとつだ。