Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おれのにょうぼう

おれの女房

山本 周五郎

Lesen Sie おれの女房 (おれのにょうぼう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.296 Zeichen · 46 Bildschirme

Aozora Bunko

天下の絵師といわれるようになんなすったから、元へ戻りたい、……へえ、いい都合だねえ、あっぱれみあげたもんだ、けれどもね、おまえさんにはいい都合かもしれねえが、また先生がなんと仰しゃるかあ知らねえが、こいつは私がお断わりするよ、さしでがましいが私がきっぱりお断わり申すよ」

「五兵衛さん待って呉れ」又五郎がとつぜんそう云った、「その気持はよくわかるが、ちょっとそいつは待って呉れ」

「いや平野は口をだすことはない」

島田敬之助が叫ぶように遮った。井上孝兵衛も、貞造もそれに続いて叫んだ。

「そうだ平野は黙っているがいい。これは五兵衛さんとおれたちで切をつける、いいからそこで黙って見ていて呉れ」

「いやそうではない」又五郎はなお首を振って云った、「――みんなの気持はわかっているが、これはおれとお石の問題だ」

「まあいい、話ははっきりしているんで、なにも問題なんかありやしない、きっぱりけじめをつけさえすればいいんだ」

「なにを云うんだ、なにがけじめだ」

又五郎はいきなり島田の衿を掴み、今にも撲りかねない姿勢で、声いっぱいに叫んだ。

「お石はおれの女房だ、みんなにどれほどの文句があるか知らないが、亭主のおれをさしおいてあんまり勝手なことを云うな」