Japanische Klassiker mit Furigana
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おれのにょうぼう
おれの女房
山本 周五郎
Lesen Sie おれの女房 (おれのにょうぼう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.296 Zeichen · 46 Bildschirme
悲鳴のように云って立とうとした。しかし又五郎はそれより早く、側へ来て、お石の手を掴んでいた。
「おれはおまえを離縁した覚えはない、そうだろう、お石」
「いいえ、いいえわたしはとても」
「なんにも云うな、おれはこれからも貧乏はしなきゃあならないだろう、おれのために貧乏して貰えるのはおれにとってはおまえひとりだ――よく帰って来て呉れた、お石」
お石はまた激しく泣きだし、泣きながら又五郎の手に縋りついた。――するとそこにもここにも、眼を拭いたり、洟をかんだりする音が聞えた。彼はお石を抱えて立たせ、むりに明るく笑いながら云った。
「さあ、あっちへゆこう、みなさんには失礼だが今日は特別だ、あっちへいっておれと並んで坐ろう、そして久しぶりに、――景気よくがみがみぱりぱりやって貰おう」