Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おとうさん

お父さん

林 芙美子

Lesen Sie お父さん (おとうさん) von 林 芙美子 (はやしふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.548 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

「とてもいいのよ。でも、まだ起きるのはたいぎだけど、みんなが元気だから寝ていても、みんなの声をきいていてたのしいのよ」

とおっしゃいました。

どこかで蛙がないています。おとうさんはもう、うとうとしています。

台所では静子が茶わんを洗いながら、

「ねえ、おとうさまって、とても台所はうまいなんてうそよ。だって、うなぎのきもを焼くのだって、とっときの炭をじゃんじゃんつかっているし、お醤油だってジャブジャブつかって、これぢゃ大変なことになってしまうわ。おかあさまは、とても大切になんでもおつかいになっているのに、パンだって、ほんとうは、今夜のは量が多すぎるのよ。わたしだまってたけど明日からわたしがしようと思うの。それに、おとうさまったらすぐつかれておしまいになるんだもの‥‥」

「でも、うまかったねえ」

「ええ、だって材料のありったけつかうんですもの、これぢゃあ誰だってできるわ」

静子は醤油ビンを出して、電気にすかしてみています。静子のやつ、けちだなあって思ったけれど、僕はだまって、醤油ビンをみていました。

赤い水がビンの中で光っていて、きれいです。もういくらもありませんでした。