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Japanische Klassiker mit Furigana

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ごんごろがね

ごんごろ鐘

新美 南吉

Lesen Sie ごんごろ鐘 (ごんごろがね) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.707 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

若い人達が手伝った。馴れないことだからだいぶん時間がかかった。

ごんごろ鐘はひとまず鐘楼の下に新筵をしいて、そこにおろされた。いつも下からばかり見ていた鐘が、こうして横から見られるようになると、何か別のもののような変な感じがした。緑青がいっぱいついている上に、頂の方には埃がつもっているので、かなりきたなかった。庵主さんと、よく尼寺の世話をするお竹婆さんとが、縄をまるめてごしごしと洗った。

すると今まではっきりしなかった鐘の銘も、だいぶんはっきりして来た。吉彦さんがちょっと読んで見て、

「こりゃ、お経だな。」

といった。それからまた、

「安永何とか書いてあるぜ。こりゃ安永年間にできたもんだ。」

といった。すると、どもりの勘太爺さんが、

「そ、そうだ。う、う、おれの親父が、う、う、生まれたとしにできた、げな。お、お、親父は安永の、う、う、うまれだ。」

と、かみつくようにいった。

紋次郎君とこの婆さんが、

「三河のごんごろという鐘師がつくったと書いてねえかン。」

ときいた。

「そんなことは書いてねえ、助九郎という名が書いてある。」

と、吉彦さんが答えると、婆さんは何かぶつくさいってひっこんだ。