Japanische Klassiker mit Furigana
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そのひからしょうじきになったはなし
その日から正直になった話
小川 未明
Lesen Sie その日から正直になった話 (そのひからしょうじきになったはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.341 Zeichen · 7 Bildschirme
自分の家へ帰るよりは、まだ、そのほうが早かったから。
「おばあさん、マッチを貸しておくれ。」と、少年は、その家へはいるなりいいました。
「マッチかい。さっき、私は、目がわるいので、土瓶の水がこぼれたのを知らずにいたら、マッチが、みんなぬれてしまって、火がつかない……。それは、困ったことをしたな。」と、おばあさんは、目をくしゃくしゃさせながら答えたのです。
少年は、がっかりしてしまいました。どうして、こんなまわり合わせになったかと思いました。これでは自分は、あの旅人に対して、うそをつくことになってしまう。旅人は、急いでいるのだ……と思うと、少年は、とうとう自分の家まで駆けていって、マッチを握って、すぐに旅人のいるところへ走っていきました。
旅人は、かなり長い間、少年のもどってくるのを待っていました。しかし、どうしたことか、なかなかもどってきませんでした。
「なんといっても、子供の足だからな。」と、旅人はいいました。そして、西の空をながめました。夏の日もいつしか、傾きかけていたのであります。
旅人は、だまっていくのは悪いと思って、
「おそくなるから出かけますよ。