Japanische Klassiker mit Furigana
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それから
それから
Lesen Sie それから von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 172.794 Zeichen · 347 Bildschirme
「そうかも知れませんな」
「君は余っ程気楽な性分と見える。それが本当の所なんですか」
「ええ、別に嘘を吐く料簡もありませんな」
「じゃ全くの呑気屋なんだね」
「ええ、まあ呑気屋って云うもんでしょうか」
「兄さんは何歳になるんです」
「こうっと、取って六になりますか」
「すると、もう細君でも貰わなくちゃならないでしょう。兄さんの細君が出来ても、やっぱり今の様にしている積りですか」
「その時に為ってみなくっちゃ、自分でも見当が付きませんが、何しろ、どうか為るだろうと思ってます」
「その外に親類はないんですか」
「叔母が一人ありますがな。こいつは今、浜で運漕業をやってます」
「叔母さんが?」
「叔母が遣ってる訳でもないんでしょうが、まあ叔父ですな」
「其所へでも頼んで使って貰っちゃ、どうです。運漕業なら大分人が要るでしょう」
「根が怠惰もんですからな。大方断わるだろうと思ってるんです」
「そう自任していちゃ困る。実は君の御母さんが、家の婆さんに頼んで、君を僕の宅へ置いてくれまいかという相談があるんですよ」
「ええ、何だかそんな事を云ってました」
「君自身は、一体どう云う気なんです」
「ええ、なるべく怠けない様にして……」