Japanische Klassiker mit Furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme
命令されたわけではない。どうしたってそうせずにいられないやむにやまれぬ国民感情のさせる業なんだ。あのすごい茶話会の晩、庭のパーゴラで日本人にデモクラシーの大礼を授けるために空から御降臨するんだから、アメリカ人は基督の分身だろうなんて軽薄なことをいって、ハガアスさんのヒンシュクをかったが、サクラメントどころか、日本はキャリフォルニヤ一州ぐらいの小さな国になり、最低一千万人の餓死者をだして参ってしまうかもしれないと、それをいいに来るのだと思うと、どうしたって平気でなんかいられない。軍部がなくなって、残ったのは善良の国民だけ。アメリカをどうしようと思ったって、どうにもできるものではないけれども、あたしとしては、鎧扉に八つ当りをし、そんな飛行機なんか見てやるもんかと力むぐらいのレジスタンス(面あて)をしなければおさまらない気持だ。見えもどうもしないだろうが、ここにこういう女の子が一人だけいる。アメリカはそれを感じなくてはいけない。
ひとりでぶつぶついっていると、空の一方から虚空を切り割るような爆音が遠雷のようにころげてきた。プロペラの同調する音量から察すると、かつてなかったような戦爆連合の大編隊で、少なく計算しても五百機はいる。