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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちいさこべ

ちいさこべ

山本 周五郎

Lesen Sie ちいさこべ von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.480 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

しぜんとそうなってしまう、みだらだと思うのはおとなのほうだ、自分にみだらな気持があるから、子供の眼がみだらなように見えるんだ」

「あたしのほうがみだらですって」おりつの眼が屹となった。

「おれは子供のことを話してるって云ったろう」と茂次は乱暴に遮った、「おめえがどうのこうのと云うんじゃあねえ、子供にはそういう年ごろがあり、それがむずかしいときなんだから、こっちで気をつけなくっちゃいけねえと云ってるんだ、わからねえのか」おりつはひょいと身をそらした。わからねえのかとどなった声と、茂次の赤くなった顔つきで、ぶたれでもするように感じたらしい。茂次もおりつの身振を見て、逆にどきっとし、「もういい」と顔をそむけた。

「ああおどろいた」とおりつが云った、「こわい声だこと、ぶたれるかと思っちゃったわ」

「つまらねえことを」

「小さいときぶたれたことがあるんですもの」

「つまらねえことを云うな、おれはくさったって女の子なんかぶちゃあしねえ」

「あたしはぶたれたのよ、七つの年だったわ、いまでもちゃんと覚えてるわ」とおりつはからかうように云った、「横町の豆腐屋の前のところよ、いきなりぴしゃって、頬ぺたをぶったじゃないの」