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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんきんしょう

ちくま日本文学014 谷崎潤一郎

谷崎 潤一郎

Lesen Sie ちくま日本文学014 谷崎潤一郎 (しゅんきんしょう) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.196 Zeichen · 169 Bildschirme

Aozora Bunko

いわゆる谷渡りの声ホーキーベカコンと啼くいわゆる高音、ホーホケキョウの地声の外にこの二種類の啼き方をするのが値打ちなのであるこれは藪鶯では啼かないたまたま啼いてもホーキーベカコンと啼かずにホーキーベチャと啼くから汚い、ベカコンと、コンと云う金属性の美しい余韻を曳くようにするにはある人為的な手段をもって養成するそれは藪鶯の雛を、まだ尾の生えぬ時に生け捕って来て別な師匠の鶯に附けて稽古させるのである尾が生えてからだと親の藪鶯の汚い声を覚えてしまうのでもはや矯正することが出来ない。師匠の鶯も元来そう云う風にして人為的に仕込まれた鶯であり有名なのは「鳳凰」とか「千代の友」とか云った様にそれぞれ銘を持っているさればどこの誰氏の家にはしかじかの名鳥がいると云うことになれば鶯を飼っている者は我が鶯のために遥々とその名鳥の許を訪ね啼き方を教えてもらうこの稽古を声を附けに行くと云い大抵早朝に出かけて幾日も続ける。時には師匠の鶯の方から一定の場所に出張し弟子の鶯共がその周囲に集まりあたかも唱歌の教室のごとき観を呈するもちろん箇々の鶯によって素質の優劣声の美醜があり、同じ谷渡りや高音にも節廻しの上手下手余韻の長短等さまざまであるから良き鶯を獲る