Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しゅんきんしょう
ちくま日本文学014 谷崎潤一郎
谷崎 潤一郎
Lesen Sie ちくま日本文学014 谷崎潤一郎 (しゅんきんしょう) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.196 Zeichen · 169 Bildschirme
ことは容易にあらず獲れば授業料の儲けがあるので価の高いのは当然である。春琴は我が家に飼っている一番優秀な鶯に「天鼓」と云う銘をつけて朝夕その声を聴くのを楽しんだ天鼓の啼く音は実に見事であった高音のコンという音の冴えて余韻のあることは人工の極致を尽した楽器のようで鳥の声とは思われなかったそれに声の寸が長く張りもあればつやもあったされば天鼓の取り扱いは甚だ鄭重で食物のごときも注意に注意を加えさせた普通鶯の擦り餌を作るには大豆と玄米を炒って粉にした物へ糠を交えて白粉を製し、別に鮒や鮠の干したのを粉にした鮒粉と云うものを用意してこの二つを半々に混じ大根の葉を擦った汁で溶くなかなか面倒なものであるその外声をよくするためにはという蔓草の茎の中に巣食う昆虫を捕って来て日に一匹あるいは二匹宛与えるかくのごとき手数を要する鳥を大概五六羽は飼育していたので奉公人の一人か二人はいつもそれに係りきりであった。また鶯は人の見ている前では啼かない籠を飼桶という桐の箱に入れ障子を篏めて密閉し紙の外からほんのり明りがさすようにする