Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうせんぶなとうつくしいこばこ
ちょうせんぶなと美しい小箱
小川 未明
Lesen Sie ちょうせんぶなと美しい小箱 (ちょうせんぶなとうつくしいこばこ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 2.506 Zeichen · 5 Bildschirme
それで、これまでたびたびほしいといったのですけれど、姉さんはくれなかったのでした。
「ほんとうに、くれるの?」と、正吉くんは、念をおしました。
「ええ、いやなちょうせんぶななんかかわなければね……。」と、とき子姉さんはいったのであります。
「ぼく、小ばこをくれれば、ちょうせんぶななんか買わないよ。」と、正吉くんはやくそくをしました。
「正ちゃんは小ばこをなににするつもり?」
「ぼくのいちばんいいものを入れるんだよ。」
「正ちゃんのいいものって、なあに?」
とき子さんは自分のおへやから、だいじにしていた美しい小ばこを持ってきて正吉くんにくれました。
ところが、正吉くんのるすのときでありました。お母さんが、
「なんだろうね、この茶だんすのあたりで、ガサガサいうのは?」と、おっしゃいました。
とき子さんがわらいながら、
「昼間からねずみは出ませんから、なんでもないんでしょう。」と、いいました。
「いいえ、さっきからガサガサといっていますよ。」
そうお母さんにいわれてみると、とき子さんも、さすがにうすきみ悪くなりましたが、なんでもないのだと思って茶だんすの上を見たり、戸をあけて中を見たりしました。