Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうせんぶなとうつくしいこばこ

ちょうせんぶなと美しい小箱

小川 未明

Lesen Sie ちょうせんぶなと美しい小箱 (ちょうせんぶなとうつくしいこばこ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 2.506 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

茶だんすの上には、自分がきのう弟にくれてやった美しい小ばこがありました。

「ねえ、お母さん、正ちゃんが、なんかこのはこの中に入れたのではないでしょうか?」

「さあ、あの子のことだからわかりませんよ。」

とき子さんは小ばこを取ってふたをあけて見ますと、中からまっ黒な虫が出てきました。

「かわいそうに、かぶとむしがはいっていますのよ。」

「まあ、そうなの!」

そのはこの中には白ざとうが入れてありました。

ちょうど、そこへ正吉くんがかえってきて、お姉さんにしかられると、

「だって、かぶとむしは、くらい地面の穴の中にはいっているだろう。」と、答えました。

「じゃ、このはこは、かぶとむしのお家のつもり?」

「ぼく、かぶとむしが大すきだから、美しい御殿にしてやったのだよ。」

「はこの中では、息ができないでしょう。かぶとむしには、このはこが御殿ではなくて、牢屋なのよ。さっきから苦しそうにもがいていたわ。」と、お姉さんがいいました。

「もがいていた?」と、正吉くんは目をみはりました。

そして、正吉くんは、かぶとむしをにがしてやろうと、森の中へいきました。