Japanische Klassiker mit Furigana
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とうげのちゃや
とうげの茶屋
小川 未明
Lesen Sie とうげの茶屋 (とうげのちゃや) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.035 Zeichen · 12 Bildschirme
おじいさんは、ますます、不審に思い、戸を細めに開けて、外をのぞきました。
すると、そこには、小さな男の子をつれた、まだ若い女の人が立っていました。ようすで、旅のものであるとわかります。
「もう、だれもこないと思いまして、早くしめました。」
「すみません、お芋か、かきでも、なにかたべるものがありましたら。」と、女は、いいました。
「はい、ありますが。」と、おじいさんは、戸をからりとあけました。
「すこし入ってお休みなさっては。どちらへ、おいでなさるのですか。」と、おじいさんは、たずねました。
「この先の村へいくのですが、汽車がおくれて着きまして、それにはじめての土地なもんで、聞き、聞き、まいりました。子供が、もう歩けないからというのを、なにかあったら、買ってあげようといい、いい、元気づけてきました。」
おじいさんは、奥から、かきと芋を盆にのせて持ってきて女に渡し、別にゆでたくりを一握り、それは、自分から子供の両手へ入れてやりながら、
「それは、それは、おたいぎのことです。ここから、もう一息のお骨おりですが、道はよろしゅうございます。それではすこしでもお早く、明るいうちに、いらっしゃいまし。