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Japanische Klassiker mit Furigana

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ととやぜんたん

とと屋禅譚

岡本 かの子

Lesen Sie とと屋禅譚 (ととやぜんたん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.874 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

――そりゃ、幇間の商売とはちっとばかり違うさ」

これを聞いて魯八は、軽蔑に対する逆襲に向って来るかと思いのほか

――全くさ、幇間と来たら、こりゃ論外でさ」

と、超然とする。国太郎は張合い抜けがして魯八のしょげた姿を見ると、それと対照して、今度は自分の大ふうな態度の習慣が何だか過失ででもあるかのように省みられ、白っちゃけた気持ちになった。なるたけ早くしょげた男をいたわってやらなくちゃならない気に急き立てられ咄嗟の考えで言った。

――おまえ、一足さきに吉原へ行って、いつもの連中を集めて置け。おれは直ぐ後から行くから、田舎の客人も二三人招ぶのがあるから」

虎の門琴平さまの朝詣りの帰りに寄ったという魯八は、国太郎の命令でそそくさとみやげのお札もそこへ忘れ、急いで店先から出て行った。

二

陽が射して来て、少し色の濁った皮膚が乾いて来た小鮎の並べてある笹籠を前に置いて、国太郎はまだ客を待っていた。実のところ今朝から客足が思わしく無く持荷の半分も捌ける見当がつかず、いたずらに納屋で飴色の腹に段々鼠色の斑が浮いて出る沢山の鮎の姿を思い出すとうんざりした。