Japanische Klassiker mit Furigana
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ぼたもち
ぼたもち
三好 十郎
Lesen Sie ぼたもち von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.324 Zeichen · 31 Bildschirme
りき そうか。……なんやら、そんな理屈は俺にやわからねえが、次郎は、すると、どうしても東京さ出てえのか?
次郎 うん、出てえ。
りき そうか。そんなら、出ろ。若い時あ二度無え。人間、自分がホントにしたいと思う事するのが一番だ。はたの人間が何を言おうと、うぬがようく、うぬの胸に手を当てて考えて、何でもええから一番してえと思うことを、いつしよけんめいやつて見ることだ。すれば、たとえしくじつたつて悔むこたあ無え。東京さ行け。そいで、うまく行かなかつたら又もどつて来い。
次郎 ……うん。いや、そうだねえよ。ホントは俺、東京なんどへ出たくは無え。俺あ、へえ百姓が一番向いてるし、百姓やつていてえんだ。けど、家さ居ても、家の田地はそうでなくても足りねえのに、次男の俺がいると分家なんつ事になると家は立ち行かねえし、兄ちやんも可愛そうで、ちかごろ俺、兄ちやんの顔見てるの、たまらねえんだ。
りき ……なんだ、そうかよ。……そんだら、東京なんどへ出るの、やめろ。なあんだ、そうか――そんなら、やめろ/\。田地の足りねえのは困りもんだが、なに、俺がチヤンとええようにしてやらず。親戚中から少しずつ譲つてもらつても二段やそこらは集まるべし。