Japanische Klassiker mit Furigana
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インドラのあみ
インドラの網
Lesen Sie インドラの網 (インドラのあみ) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.369 Zeichen · 49 Bildschirme
はじめにお値段を決めておいてよろしかったらお研ぎいたしましょう。」
「そうですか。どれだけですか。」
「こちらが八銭、こちらが十銭、こちらの鋏は二丁で十五銭にいたしておきましょう。」
「ようござんす。じゃ願います。水がありますか。持って来てあげましょう。その芝の上がいいですか。どこでもあなたのすきな処でおやりなさい。」
「ええ、水は私が持って参ります。」
「そうですか。そこのかきねのこっち側を少し右へついておいでなさい。井戸があります。」
「へい。それではお研ぎいたしましょう。」
「ええ。」
園丁はまた唐檜の中にはいり洋傘直しは荷物の底の道具のはいった引き出しをあけ缶を持って水を取りに行きます。
そのあとで陽がまたふっと消え、風が吹き、キャラコの洋傘はさびしくゆれます。
それから洋傘直しは缶の水をぱちゃぱちゃこぼしながら戻って来ます。
鋼砥の上で金鋼砂がじゃりじゃり云いチュウリップはぷらぷらゆれ、陽がまた降って赤い花は光ります。
そこで砥石に水が張られすっすと払われ、秋の香魚の腹にあるような青い紋がもう刃物の鋼にあらわれました。
ひばりはいつか空にのぼって行ってチーチクチーチクやり出します。