Japanische Klassiker mit Furigana
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カンナとオンナ
カンナとオンナ
北大路 魯山人
Lesen Sie カンナとオンナ von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.832 Zeichen · 4 Bildschirme
わたしは、かきあげたかつおぶしを詩人に見せた。かつおぶしは、うすい、うすい雁皮のように、湯上がりの乙女の肌のように……。
「やあ、きれいだな。芸術品ですね、先生」
「そうだ、料理は芸術だよ」
わたしは語をついだ。
「かつおぶしを買う時はどうだ、いやこっちの方が大きくて安いだとか、同じねだんなら、こっちがいいとか、それこそ、大騒動をして買うくせに、それを、さて、使う段になるとどうだ。まるで、金を捨てているようなものだ。かつおぶしは、けずればへってなくなる。だが、カンナは一度買えば一生は使えるものだ。うすく、うすく、このようにかいてごらん。だしを出すにも、ほんのちょっぴり、つまんで入れれば、おいしいだしが出る。ものにふりかけても、おいしいし、美しい。カンナは買う時は少々高くとも一生使えるし、便利だ。こんなカンナで、かつおぶしをけずって使ってごらん。変なかつおかきでかいて使う何倍も、おいしくて、美しくて経済的だ。せっかくの高いかつおぶしを買う時は、大騒動して、さてそれを、ほんとうに粗末に、もったいないような使い方をしているひとがある。ぜいたくに、しかもかつおぶしの本当の味を出さずに、使ううちに、いいカンナでかいて使えば、五本使うところが一本ですむ。