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Japanische Klassiker mit Furigana

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キャラコさん

キャラコさん

久生 十蘭

Lesen Sie キャラコさん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.043 Zeichen · 56 Bildschirme

Aozora Bunko

こうと知っていたら、お小遣いをやって喜ばせることもできたのに。

秋作氏は、また誤解した。長六閣下がやろうといっても、キャラコさんは受け取らない。楽しみのための金の使い方というものを、キャラコさんはまるっきり知らないのである。

秋作氏は、財布から三十円だけぬきだしながら、

「そうだ、その三円は使わずにとって置くほうがいい。そのかわり、秋作がこれだけやるから、これで、みなと一緒に遊びなさい」

(秋作氏は、あたしがけちなんだと思っている)

キャラコさんは、すこし真面目な顔つきになる。

「有難う。……でも、それいらないの。欲しい時があったらくださいっていいますわ。きっといいますから、今日はいらないの。……じゃ、本当のことをいいますけど、あたし、なぜマキちゃんたちの組と一緒にお茶を飲みに行かないかといえば、お菓子なんかにお金を使うのはいやだし、親でも兄弟でもないひとに払わせるってこともあまり気にいらないからなの。……わかるでしょう? マキちゃんたら、いつもワニさんや越智さんやアシ君に払わせるの。いちどだって自分で払ったことないの。だから、あたし、行かないのよ」

秋作氏は、妙な咳ばらいをした。