Japanische Klassiker mit Furigana
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シグナルとシグナレス
セロ弾きのゴーシュ
Lesen Sie セロ弾きのゴーシュ (シグナルとシグナレス) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.296 Zeichen · 32 Bildschirme
「あいつのためにひどいめにあった。もう今日は来ても、どうしたってあそばないぞ」と約束しました。
「おお、来たぞ、来たぞ」みんながざしきであそんでいたとき、にわかに一人が叫びました。
「ようし、かくれろ」みんなは次の、小さなざしきへかけ込みました。
そしたらどうです。そのざしきのまん中に、今やっと来たばっかりのはずの、あのはしかをやんだ子が、まるっきりやせて青ざめて、泣きだしそうな顔をして、新しい熊のおもちゃを持って、きちんとすわっていたのです。
「ざしきぼっこだ」一人が叫んでにげだしました。みんなもわあっとにげました。ざしきぼっこは泣きました。
こんなのがざしきぼっこです。
また、北上川の朗妙寺の淵の渡し守が、ある日わたしに言いました。
「旧暦八月十七日の晩、おらは酒のんで早く寝た。おおい、おおいと向こうで呼んだ。起きて小屋から出てみたら、お月さまはちょうどそらのてっぺんだ。おらは急いで舟だして、向こうの岸に行ってみたらば、紋付を着て刀をさし、袴をはいたきれいな子供だ。たった一人で、白緒のぞうりもはいていた。渡るかと言ったら、たのむと言った。子どもは乗った。