Japanische Klassiker mit Furigana
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ツクツクぼうし
ツクツク法師
香倶土 三鳥
Lesen Sie ツクツク法師 (ツクツクぼうし) von 香倶土 三鳥 (かぐつちみどり) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.821 Zeichen · 6 Bildschirme
むかしあるところに一人の欲ばりの坊さんがおりました。
毎日毎日方々へお経を読みに行って貰って来たお金を一つの大きな甕の中に溜めていましたが、だんだん一パイになってくるにつれて泥棒に取られそうなので怖くてたまらなくなりまして、或る晩のこと小僧にも誰にも知れないようにお庭の隅に埋め、その上に樫の木を一本植えました。
「樫の木よ樫の木よ、お前にそのお金はやるから大切に番をするんだぞ」
こう言ってきかせると、坊さんは手や足を洗って鍬を片づけて寝てしまいました。
あくる日からその樫の木はずんずん大きくなりましたが、不思議なことには夜になると風が吹くたんびに、その樫の木の葉の間でチャランチャランとお金のぶつかる音がします。
坊さんはよろこんで、
「あの樫の木は感心だ。毎晩人が寝てしまってからお金が減らないように数えているのだな」
と思っていました。
しかしその音をきいた村の人はそう思いませんでした。
「あのお寺では夜になるとお金を数える音がする。あのケチンボの坊さんがドッサリお金を溜めているのに違いない」
と皆言い合っておりました。
ところがある年のこと、その近所の村々で雨が降らないためにお米がちっとも出来なくて百姓が大変に困ったことがありました。