Japanische Klassiker mit Furigana
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トシオのみたもの
トシオの見たもの
岡本 かの子
Lesen Sie トシオの見たもの (トシオのみたもの) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.531 Zeichen · 21 Bildschirme
「よく分った。では、どうだろう。折かく皆で仲よくなったのだから、もう、どの小鳥も、どこへも行かずに、四つの小鳥の、四つの特色を交ぜて、何か一つの合作をやっては」
「まったく私たちは、一つの色ばかりが、尊いと思われなくなりました。皆の色を調和させて、何を作ったら宜しいでしょう」
と四つの小鳥達は、しばらく考えて居りましたが、
「神様。私たちは、あなたの形に似たものが、作って見度くなりました。許し下さいましょうか」
と四つの小鳥はまた一度に、申しました。
「皆、よく気が揃うたなあ。宜しい、では早速はじめることにするがよい。私はそれに、人間という名をつけてやろう」
神様はまた
「先ず赤い小鳥よ。お前は人間の何になる」
とお尋ねになりました。
「私は人間の、愛に燃える唇と、誠を一ぱい盛った心臓になります」
と赤い小鳥は答えました。
「白い小鳥は何になる」
と神様が仰しゃいますと、
「行儀よく揃った歯と、健康な骨に」
と白い小鳥は云いました。
「黒い小鳥は何になる」
「はい私は、希望に光る黒髪と、しっかりした、足の力になりましょう」
「青い小鳥は?」
「神様。私は、青く澄んだ青い瞳と、広い額の蔭にかくれた、豊な智慧になりましょう」