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Japanische Klassiker mit Furigana

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ドミノのおつげ

ドミノのお告げ

久坂 葉子

Lesen Sie ドミノのお告げ (ドミノのおつげ) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.713 Zeichen · 42 Bildschirme

Aozora Bunko

未だ一人でいる人は一人なりに学校の先生をするなり、会社で秘書をするなりそれぞれはっきりとした生き方をしております。私だけがあぶはちとらずなどうにも動きようのない恰好でいるじゃありませんか。私は「女性失格」だろうと自分でそう思います。今迄、縁談は数える程しかありませんでした。みんなことわられてしまっておりました。一番最初の縁談の時、私はまだ二十歳前で元気一杯でおりました。相手の方は外交官の令息で立派な青年紳士でした。どこも欠点のないような方でしたけれど、それが如何にも社交なれた赤裸々でない感じがし、私は好きになれませんでした。派手な社交は私の性に合いません。お部屋の熊の毛皮の上にたって大勢の御知合に紹介された時、どきまぎして夢中でハンカチをにぎりしめておりました。そんな私ですから、当然のようにおことわりがまいりました。父母は大変落胆しましたが、私はほっとしたのでした。とにかく、強がりな我無しゃらな私ですけれど反面、意気地のない気弱なところもあります。それが今日までどっちつかずのままいさせたのかも知れません。今更、結婚ということを重大視も致しませんし、どんな人でもいいと思っているのです。