Japanische Klassiker mit Furigana
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ブイヨン・ドンゾール
ブイヨン・ドンゾール
滝沢 敬一
Lesen Sie ブイヨン・ドンゾール von 滝沢 敬一 (たきざわけいいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.081 Zeichen · 7 Bildschirme
昔々もその昔、妹が赤十字病院にはいっていた時分、外来の見舞客には特別の食堂があり、切符で注文すれば同じ値段で洋食か和食があり、こっちのほうがおいしかったのを思い出す。
フランスの病院では食事などできる制度は全くない。大学病院の訪問時間は、病人の世話がやけず、一ばん医者や看護婦の邪魔にならない正午から午後三時までに限られる。もっとも産科では昼間働いていて、そんな暇のないあわれな亭主にだけ六時半から一時間訪問を許すことになったのは、ごく近年のことで、これを公立病院の「人道化」と呼んだ。
入院料は恐ろしく値上げされて、よいホテル並だが、食事はいかにもまずい。外科と並んで入院料の一番高い産科では、栄養補給のためだろう、ビフテキの一コースがエキストラにつくといっても、チャップリンの映画にあった靴底の皮よりは、だいぶましと思われる程度だ。
パリにある一私立外科病院では、食物もぜいたくで、食事も立派なレストランのように、ア・ラ・カルトの一品よりができるときいていたが、ここでは一日の入院料が七、八千円する。リオンでも、私立のサント・マルグリット産科院では、同じ待遇だという。