Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しこんぞめについて

ポラーノの広場

宮沢 賢治

Lesen Sie ポラーノの広場 (しこんぞめについて) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.934 Zeichen · 50 Bildschirme

Aozora Bunko

「おい、ちょうざめ、いいものをやるぞ。出て来い。」犬神は一つの穴に向って叫びました。

タネリは小さくなってしゃがんでいました。気がついて見るとほんとうにタネリは大きな一ぴきの蟹に変っていたのです。それは自分の両手をひろげて見ると両側に八本になって延びることでわかりました。「ああなさけない。おっかさんの云うことを聞かないもんだからとうとうこんなことになってしまった。」タネリは辛い塩水の中でぼろぼろ涙をこぼしました。犬神はおかしそうに口をまげてにやにや笑ってまた云いました。「ちょうざめ、どうしたい。」するとごほごほいやなせきをする音がしてそれから「どうもきのこにあてられてね。」ととても苦しそうな声がしました。「そうか。そいつは気の毒だ。実はね、おまえのとこに下男がなかったもんだから今日一人見附けて来てやったんだ。蟹にしておいたがね、ぴしぴし遠慮なく使うがいい。おい。きさまこの穴にはいって行け。」タネリはこわくてもうぶるぶるふるえながらそのまっ暗な孔の中へはい込んで行きましたら、ほんとうに情けないと思いながらはい込んで行きましたら犬神はうしろから砂を吹きつけて追い込むようにしました。